冬の冷えた体を暖めてくれるのはなんといってもお風呂。
でも、寒いからといって、ヤケドしそうな熱いお湯を沸かしていませんか？
体を芯まで暖めるためには、熱すぎるお湯は逆効果です。ぬるめのお湯にじっくりつかった方が、
湯ざめもしにくいのです。
また熱いお湯は特に高齢者の心臓に負担をかけてしまいます。
おすすめは半身浴です。浴槽のお湯をいつもより少なめにし、みぞおちから下まで湯につかる
入浴法です。湯温は30〜40度程度のぬるめに設定します。20分もすれば、じんわりと汗がに
じんできます。すると湯上がりは全身がポカポカなります。

漢方の世界では、食材も体を温めるもの（温）と冷やすもの（冷）に分類されています。
冷え症の味方は「温」の素材ですが、冬の旬の素材が多く、寒い季節においしそうなものばかりです。
バランスよく旬をいただきながら、自然のリズムを取り戻しましょう。

[温]
ネギ、タマネギ、生姜、ニンニク、ニラ、かぼちゃ、人参、ゴボウ、唐辛子、
納豆、梅干し、羊肉、鶏肉など。
　　 ※主に香辛料になる野菜や、水気の少ない根菜、緑黄色野菜に多い。

[冷]
なす、キュウリ、トマト、レタス、タケノコ、セロリ、バナナ、スイカ、メロン、牛乳、カニ、
　　 清涼飲料の多く、白砂糖など。
　　 ※主に夏場、南国で採れる果物や、水気の多い野菜に多い。