暑い夏、寒い冬を乗り切るための秘訣は「省エネ」にあります。

断熱性と気密性

住宅の気密性、断熱性を高めることが、省エネ対策の基本。
断熱性が高い住宅は、冬に少ないエネルギーで室内が暖まり、一方、夏は外からの熱気の侵入を防ぎ、冷房が利きやすくなります。
同時に、気密性を高めることも重要です。
壁・天井・床などに使われている部材と部材のすき間をできるだけ少なくすれば、暖めたり冷やしたりした室内の空気がすき間から逃げることを防ぎ、エネルギーロスを減らすことが出来ます。
断熱性を高める断熱材には、グラスウール、ウレタンフォームなどがあり、 住宅の立地や形状などの条件を考えて断熱材を選ぶ必要があります。
また、複層ガラスを使った断熱サッシは、断熱性があるだけでなく、遮熱性もあります。
さらに、住宅南側にひさしをつけたり、軒を深くしたりしたうえで、間取りや開口部を工夫して通風や換気を促せば、機械設備に頼らずに省エネにつながります。
そして、窓にカーテンやブラインドを付ければ、日射を遮る有効な手段になり、夏場に庭や玄関に打ち水すれば、涼しくなり自然の力で省エネ効果を得ろことができます。

冷暖房機器を使った省エネ

冷暖房機器など住宅設備も、省エネ効果の高い製品が増えてきており、そうした設備を使うことも省エネにつながります。
家庭で消費される電力は、エアコン25%、冷蔵庫16%、照明器具16%、テレビ10%程度と言われ、住宅の省エネ化のためには、こうした電化製品の性能が大きくかかわります。
その際、便利なのが、消費者が家電製品を選ぶときの一助になるようにと、国の省エネ基準の目標値をどれだけ達成しているかの達成率(%)をラベルに表示する「省エネラベリング制度」。
省エネ基準達成率が100%以上のものはグリーン、100%未満はオレンジで表示しておりエアコン、冷蔵庫、 テレビ、ガス調理器などほとんどの家電製品が対象になっています。