お掃除はちょっとニガテという方にぜひ見てほしい、おそうじ達人になるヒントがいっぱい!
お掃除7つの基本
- 整理・整頓
小物類が多いとちょっとした拭き掃除でも面倒になってしまいます。あらかじめ整理し片づけることが効率的なおそうじの第一歩です。 - 上から下へ・奥から手前へ
ホコリなどの汚れは上から下へ落ちてくるので、高い所から低い所におそうじします。せっかくおそうじした所を汚さないために、おそうじは 前進ではなく後進しながらが基本です。 - ホコリはホコリのうちにおそうじ
ヨゴレは時間の経過とともにガンコになっていきます。汚れ進行は、付着→吸着→粘着→染着の4段階。初めハタキではらえる程度のフワフワだったホコリが、いつのまにかタワシでこすらないと落ちないヨゴレに変わり、ついにはシミにまで進んでしまいます。 当たり前なのですが、まめなお掃除がいちばん効果的なお掃除なのです。 - 乾いた状態でホコリを取ってから洗剤を使う
いきなり洗剤を使うのではなく、掃除機などでホコリを取ってから洗剤を使います。そうしないと洗剤のもつ効果がホコリで弱められて しまいます。 - 洗剤は下から上へ
上からかけると、洗剤が下へ流れていき、液ダレの跡が残って、そこだけ目をむく場合があります。注意しましょう。 - 洗剤はまず、スポンジなどにスプレー
ヨゴレや素材に直接洗剤をかける前にスポンジやタオルにしみ込ませて様子をみながら進めると素材を傷めにくいです。 - おそうじキットを作っておく
おそうじ中に道具や洗剤などを探したりするのは、時間のロスでやる気も低下します。おそうじの箇所別に必要な道具と洗剤をまとめておくと便利。気づいたときにいつでもおそうじでき、非常に効率的です。
簡単&安全な消毒スプレーの作り方
アルコールと言えば、「除菌」のイメージがありますよね。まな板や冷蔵庫内など、デリケートな部分の掃除に最適です。そんなアルコールのスプレーを一家に一本、作ってみませんか?作るとはいっても、実にカンタン。
薬局で「消毒用エタノール」を購入、水と薄めます。薄める率は、およそエタノール7:水3の割合でOK。それをスプレー容器に入れます。(容器は新品のものをお使い下さい)でも最近は、消毒用アルコールスプレーなども市販されているので、そちらを使われるのも良いですね。
流し台の下に・・・衛生害虫やカビを防ぐ
冷蔵庫パッキン・・・黒カビを除去&繁殖防止
インターホンや電話・・・人間の皮脂汚れをしっかり落とします
調味料入れ・・・油汚れもキレイに落としてくれます。
風呂場などのタイル目地に・・・カビを除去後に。カビ防止効果有り
トイレ用スリッパなど・・・衛生的にしておきましょう。
※ニスなどを塗っている箇所は使用できません。塗装がハゲます。
その洗剤は、中性・酸性・アルカリ性?
1.中性タイプは「安心・マイルド・優しい」洗剤
食器用洗剤でおなじみの中性洗剤。洗浄力はマイルドですが、塗装面・金属・石材にもまず変色の心配なく使用できます。
日々のお手入れ的な掃除に最適です。食器洗い以外にも、フローリングについた「水拭きでは落ちない汚れ」に、中性洗剤を薄めたもので拭いてみると取れやすくなります。安全とはいえ、使用後はきれいに水拭きですすぎをしましょう。でないと、ツルツル滑ったり、モコモコあわ立ってしまいます。(市販商品例:ママレモン、ジョイ、トイレマジックリン、バスマジックリン)
2.弱アルカリ性は「生活洗剤」
手あかや軽度の油汚れ・ヤニ汚れなど、生活する上でどうしても発生する汚れに対して効果的な一般的洗剤。肌の弱い方は念のため手袋を着用して使いましょう。痛んだ塗装面やフッ素コートははげることもあり、アルミも変色することもあるので、目立たないところで試してから、手早く掃除しましょう。(市販商品例:マイペット・ガラスクルー、ワイドマジックリン)
3.アルカリ性は「強力・危険・要注意」の洗剤
建材にも人体にも影響のある強力洗剤。台所の換気扇やレンジフード、厨房の油汚れに効果的ですが、使用後は中和(すすぎ)を念入りに行います。用途により「油汚れ用」・「カビ取り用」・「パイプ洗浄用」に分かれています。「混ぜるな危険」は「酸性洗剤や酢との混合により、塩素ガスが発生する」からです。命を落とす方もいますので、くれぐれもご注意ください。純毛、絹製品、革製品等には使えません。(市販商品例:マジックリン、カビキラー、パイプマン)
4.酸性洗剤も「強力・危険・要注意」の洗剤
便器の尿石、水あか、鉄サビの除去、浴室の石けんカスなどに効果を発揮します。しかし鉄を腐食させたり、タイルの目地、大理石などを傷めますので、注意が必要です。(便座にも使えません)除々に効果が発揮されるので、湿布して時間を置いた後にブラッシングする方法が必要です。なお、浴室用洗剤でも弱酸性のものがありますので、大理石には使用できません。
(市販商品例:サンポール・ルックトイレの洗剤)
もちろん、「混ぜるな危険」です。
素材・材質のいろいろ
失敗しない汚れ落としの手順
失敗しない汚れ落としの手順は、ほこり・すす除去→中性洗剤→アルカリ性洗剤(または酸性)→水拭き→乾拭きの順番で行ってください。なお、すすぎは単純なことのように思えますが、これが意外にも大変重要な工程なのです。このすすぎを怠ると、のちのちに「変色・ちぢみ・劣化」などの現象が起きてしまいます。
お家の代表的な素材の性質と対策
プラスチック
強酸性・強アルカリ性に弱く、シンナーやベンジンなどの溶剤を使用すると溶ける場合があります。傷が付きやすいのでクレンザー、金たわしなどの使用は避けましょう。
FRP(強化プラスチック)
ユニットバスのバスタブなどに使用されることが多く、最近特に普及し始めました。案外と傷がつきやすいので、中性洗剤とスポンジでの汚れ落としが基本です。
ABS樹脂
トイレの便座などに使用されることの多い硬さが自慢のプラスチック。耐酸性・耐アルカリ性は高いのですが、シンナーやベンジンなどの溶剤で溶けてしまうので注意が必要です。
木質系素材(フローリングなど)
吸水性があり、洗剤が残ると、変色や脆化(ぜいか=もろくなること)が起こります。白木にはアルカリ性の薬品、熱湯はもちろん、水拭きもあまり行わないほうがよいでしょう。乾拭きか薄めた中性洗剤で拭き上げます。
石材系素材
天然石材の代表格、御影石や大理石は水に弱く、特に酸性の薬剤に弱いので要注意。大理石は高級ですが、表面が柔らかく傷つきやすいもの。御影石は硬くて耐久性もあるので一般向きといえます。トイレ便器などの「衛生陶器」はツヤがあって美しい分、あまりこすりすぎるとキズがついてしまい、完全には修復できないので注意です。
ステンレス
サビ(ステン)が無い(レス)という名つけですが、サビがつくことも多々あります。金属のものを塗れたまま置いておくと「もらいサ ビ」という現象が起こります。また、こする際には、木目と同様に「目」に沿って軽くこするお手入れが原則です。
ホーロー
鉄やアルミなどの金属を下地に、ガラス質のうわぐすりを高温で焼きつけたもの。鉄はガラスによってサビが防げ、ガラスは鉄によって強さを与えられることにより、耐久性があり錆びづらい、保温性が高く耐熱性が高いのが特徴です。
ガラス
薬剤に強いと思われがちですが、洗剤分の浸食により虹焼け(うすぼやけの現象)が発生することが多々あります。そうならないために薬剤を十分に拭き取り、水拭き&乾拭きすることが大切です。